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Vim vs Neovim: 違いと特徴を比較解説

VimとNeovimは、プログラマーを中心に愛用されるターミナルベースのテキストエディターです。どちらも強力なキーバインドとカスタマイズ性を誇り、多くのユーザーに支持されていますが、いざ使い始めようとすると「どっちを使うべきか?」と迷う方も多いでしょう。この記事では、VimとNeovimの特徴や違いをわかりやすく解説し、どちらを選ぶべきかの参考となる情報をお伝えします。

目次

Vimとは?

Vimは、Viエディターをベースに機能拡張が施されたテキストエディターです。高い操作性と豊富なプラグインが特徴で、長年にわたり改良が続けられています。Vimには以下のような魅力があります。

  • コンソールやGUIなど、さまざまな環境で動作可能
  • 強力なテキスト操作(正規表現検索やマクロなど)
  • 幅広いプラグインによる機能拡張

長い歴史と安定性があるため、慣れた環境で安心して使い続けたいユーザーに好まれる傾向があります。

Neovimとは?

Neovimは、Vimの後継とも言われるモダンなテキストエディターです。Vimをベースにしつつ、最新の機能を取り入れて効率的かつ拡張性の高いエディターを目指して開発されました。Neovimには次のような特徴があります。

  • 非同期処理やマルチスレッドへの対応
  • 設定ファイルがLuaで書けるなど、カスタマイズが容易
  • 開発が活発で新機能が続々と追加

拡張性を重視した設計が魅力で、プラグイン開発者や最新技術を試したいエンジニアに人気を博しています。

VimとNeovimの違い

ここからは、VimとNeovimの大きな違いにフォーカスして見ていきましょう。

1. プラグイン拡張性

Vimでも多くのプラグインが利用可能ですが、Neovimはプラグインの非同期実行やより柔軟なAPIを提供しており、拡張開発が進めやすいのが特徴です。プラグイン制作者からも注目を集めており、Neovim専用の高機能プラグインが続々とリリースされています。

2. 非同期処理

Neovimでは非同期処理に対応しているため、プラグインが重い処理を実行してもエディター自体がブロックされにくいです。その結果、LSP(Language Server Protocol)などを使った高機能な補完やコード解析をスムーズに行えます。一方でVimは同等のことを実現するには工夫やプラグインが必要になる場合があります。

3. コミュニティとサポート

Vimは歴史が長く、蓄積された情報が豊富です。安定性を重視する環境ではVimが根強い支持を受けています。一方Neovimは、活発な開発が行われているため、新しい機能をいち早く取り入れたい方やコミュニティとのやりとりを楽しみたい方におすすめです。

Vimを選ぶメリット

  • 長い歴史があり、信頼性や安定感がある
  • 多数のユーザーがいるため、トラブルシューティング情報が充実
  • Vi環境があればほぼどのサーバーでも使える

「保守的でも安定した環境を使いたい」「サーバーやリモート環境で統一した操作感を得たい」といったニーズがある場合はVimがおすすめです。

Neovimを選ぶメリット

  • 非同期処理によりプラグインを快適に利用できる
  • Luaでの拡張が可能で、モダンな開発を実現できる
  • 開発が活発で、最新技術への対応が早い

「プラグイン開発を積極的に行いたい」「最新の機能を試しながら効率的に開発したい」という方にはNeovimが向いています。

まとめ

Vimは歴史と安定性、Neovimはモダンな拡張性と活発な開発が大きな特徴です。どちらが優れているかは用途や好みにも左右されますが、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 安定性や既存資産を重視するならVim
  • 最新機能や拡張性に魅力を感じるならNeovim

どちらのエディターも習得までのハードルは少し高めですが、一度慣れてしまえば強力な生産性を得られます。ぜひ自分の開発スタイルに合ったエディターを選び、快適なコーディングライフを送ってみてください。

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この記事を書いた人

SESで常駐しているサーバーエンジニアの普通の会社員
物理サーバーの導入、仮想基盤サーバーの導入、クラウド環境の導入作業等を設計から行っています。
趣味はゲームと漫画・アニメ
最近の口癖は時間がほしい。
最近はプログラミングもやりたいなぁと思い、独学で少しずつ勉強中。

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